中央競馬はまだホープフルSが残っていますが、時間が出来たので2019年を振り返ってみます。
総合して
自分自身にも進歩のある、例年よりも躍動に富んだ1年だったと思います。ここ2年くらいの間はどちらかと言えば堅調な上向き調子だった中で、まぁ、これくらい動きのある年になるのも良いのかと言う所で「95点」な年でした。
YouTubeハッキング被害について
皆さんご存知の通り、11月中旬に乗っ取り被害に遭い、その際にハッカーからスパム動画を大量投稿された影響で12月上旬から12月23日までチャンネルが削除状態になると言う、大ピンチを経験しました。
幸い、YouTubeサポートチームのご尽力でチャンネルはほぼ復旧(12月25日時点でいくらか未解決事項アリ)して事なきを得ましたが、阪神JF~有馬記念を臨時チャンネル投稿となり、視聴者さんを混乱させてしまうなど、自身の不覚で多くの方にご心配をお掛けする事となってしまいました。
元々、YouTubeを装ったフィッシングメールに引っ掛かったのが原因で、高い勉強料にはなりましたがこの経験は今後に活かすしかありません。
他YouTuberとの交流
ケガの功名と言うか、ハッキングでピンチに陥った際、今まで交流の無かった多くの競馬YouTuberが支援に乗り出してくれて、私のチャンネルがハッキングされた事、臨時アカウントを開設している事を宣伝してくれたおかげで、大きく被害を抑える事が出来ました。
今までの経験から、ピンチの際も自分は決して独りではないのは分かっていたのですが、こんなにも素晴らしいライバルに恵まれて活動が出来ていた事を改めて誇りに思いました。
ハッキングは大きな痛手となりましたが、これがきっかけで各競馬YouTuber間の交流や情報共有が生まれたのも事実で、そう考えるとハッキング事件も決して負の側面とは思いません。
私自身も、ハッキングを乗り越えた経験を、競馬YouTuberの安定した活動に役立てられればと思っています。
サラブレ誌に掲載(2月)
学生の頃よく読んでいた競馬界での歴史のある雑誌で「競馬YouTuber特集」と言う事で寄稿させて頂けたのは冥利に尽きます。この企画自体は2018年、2019年と連続していますので、2020年も実施されるのでしょうか。サラブレ様、オファーをお待ちしております。
一口馬主で2勝
もっと勝ちたかったのが本音ですが、レッドアネモスが白百合Sを勝利してOP入り、レッドフレイが3勝クラスに到達など、通算2頭出資した中で、2頭とも3勝してくれているのでこれは大喜びして良い水準のハズ。2月デビュー予定のレッドシノンも、調教の動きは良いようですし、来年は重賞を勝ちたいです。
ロジクライ斜行事件(6月)
安田記念でのロジクライの斜行について「ゲート裏で係員が猛ダッシュしていたのに驚いた事が原因ではないか」と所見を述べた所、翌朝起きたらビックリ、異様な勢いで拡散されており、さもそれが真実の情報であるかの様に突っ走ってしまっていました。
中にはJRAに直電した方もいらしゃった様で、こちらとしても「おいおい」な状況。
・動画の終盤で数十秒程度解説しただけで、この情報自体は解説の主目的では無かった
・「自分の見解としてはこう思う」「私の推測ではあるが」と相当慎重に解説をしていた
のですが、受け取る方のインパクト次第でかなり勢いが変わってしまうのかなぁ、と今後は気を付けたいを感じた事件でした。
それと、この件に関しては説明不足から「係員のダッシュに驚いたのなら、他のレースで他の馬も同様に驚くのでは」と言う当惑を生んでしまったのは反省材料と感じました。
馬が何に驚くかと言うのは実際、かなり個体差があり全ての馬が同様の事象について、同様の反応を返す事はありません。また、同じ個体でも「普段は驚かないのに、今回はなぜか驚いた」と言う事もあります。
例えば
・馬が西日を気にした(某一流ジョッキーのコメント)
→あくまでこの馬は気になったのであって、通常の馬であれば普通は気にしないという事になります。他にもゴール板に驚いた、歓声を気にした等も同様の事例です。
この辺も動画の説明に加えておけばよかったかな、と思ってます、
落馬・制裁事象の解説(8月、11月)
今まで、敢えて避けていた落馬事象等への解説ですが、リクエストが毎回非常に多くいざ出してみると「参考になった」との意見が多く、視聴者さんへの有益な情報提供となるとの観点から、今後もリクエストの多い件については出していこうと思っています。事象の特性から、自分から能動的には出さないつもりでいます。
ブログについて
ウチに限らず、ブログ等の活字媒体は年々衰退しており、反対にYouTube等の動画メディアは伸長しています。まだ20万PV以上のある程度規模のあるブログである事は変わりありませんが、最盛期の40万PVに比べれば縮小均衡なのは否めず、今後も時代の流れに逆らわず特に拡大は狙わない方向で行きます。
YouTubeに情報発信を集約するために「ブログは廃止してしまおうか」と検討した時期もありますが、ハッキング事件でYouTubeの脆弱性を認識した事もあり、情報発信の補完手段として2020年もブログは継続しようと思っています。
競馬YouTubeの潮流について
年々拡大を続ける競馬YouTube界ですが、今年は例年に比べると新規参入が多くなく、既存の競馬YouTuberが勢力を拡大する傾向が強くでました。
YouTubeの収益化条件が「CH登録者数1000人以上、かつ、直近1年間の総再生時間4000時間」と非常にハードルが高くなった影響と見ており、反面、手軽に収益化できるnote等で予想を販売する新規参入者が飛躍的に増えています。
競馬YouTubeに関しては、登録者数が1万人を超えるような大規模CHが例年、「ズルがバレた」「チームでやっており実は無理をしていた」「何らかの不手際で炎上した」「私生活面で変化があった」等の理由で数名が事実上引退しているので、新規参入がなければ縮小に陥ると言う点は警戒しなくては行けません。「多様性があるからこその競馬YouTube」だと思っており、ライバルは多い方が望ましいのです。
有能そうなチャンネルを見つけたら、支援して伸ばしていくと言う取り組みが今後は必要かもしれません。
透明化が喫緊の課題
今年は競馬YouTubeのみならず、予想業界においても「透明性」の重要さが大きくクローズアップされた年でした。特定の有料予想家が「的中画面をフォトショップ等で捏造しているのではないか」「馬券を的中させた動画が、レース後にレースVTRを見ながら応援していただけなのでは」等の疑惑が噴出し、2019年12月25日においてもまだ問題は継続しています。
ただ、元を返せば競馬予想は「自分が的中したかの様に作りこめる」所があり、
・出走馬の半数以上に印を打ち、且つ、△ー☆ー〇などでも的中を宣言する
・推し馬を何頭も挙げ、一頭でも好走すると推馬好走を宣言をする
・トリガミでも的中宣言を出すなど、回収率を考慮していない
・結局人気サイドで予想や推馬を固めて羅列する
・複数のサイトを別人を装って運営している
等、どうしても「不透明」な要素を抱え込んでいるのも、上述の様な疑惑をもつ予想家を生んでしまっている背景なのかなと思っています。
ウチはこうした風評被害に巻き込まれるのを回避し、信用をもって視聴をして頂くために
・追い切りでの率直な評価
・予想の買い目と投資配分率の公開
・予想戦績の完全公表
を導入していますが、これは方式自体は非常に高い評価を頂いています。全員が透明な予想や解説に徹すれば、自ずとそうでない予想家には疑惑の目が向けられてクリーン化につながると思うのです。
予想以外の部分では「CH登録者を購入しているフシがある予想家」「経歴詐称としか思えない予想家」も出て来ており、こういうのも正直どうかな、と思っしまいます。
最後に
2020年も頑張りますので宜しくお願い致します。
透明な環境を実現したいですね。