【秋華賞2020】 最終追い切り所見
オーマイダーリン
栗東 坂路 良 水曜日 併せ 馬なり
4F53.4 3F38.8 2F25.3 1F12.8
ローズS3着。序盤からインに潜りこんで積極策に活路を見出す乗り方だった。直線入口から早々に前が開いたし、勝馬と同じラインを通って目一杯に追ってたワケだから全力はほぼ出し尽くした。あの走りが100%近いと思うから本番は何とも。
馬場の良い時間にやっていた割にはこの時計で急ぐ気配は出てしまった。僚馬が脱落してリードしてくれなかった分、気勢も締めきれていないかも知れないし動きとしてはそこそこだな。
54点
パラスアテナ
美浦 南芝 良 水曜日 併せ 馬なり
5F65.2 4F49.8 3F37.4 1F12.4
紫苑S2着。外枠から回らさせられ、ロスのある競馬にはなった。スローを察して上手く早仕掛けて最後まで脚勢を維持して伸びたけど、競馬・実力的に勝馬が上を行った。堅実なレースになっての2着だし良く走っておりラジニケ同様、力は見せている。
ヘッドが高い分、背中の位置が低くなり後肢の踏み込みが浅くなってピッチ気味になる。最終は併走びったりで我慢させていたけど、本数を重ねて頭は少し下がって来てはいた。追ってヘッドアップする可能性もあるけど、ここまで一応サマになる程度には作れていると思う。
55点
マルターズディオサ
栗東 坂路 良 水曜日 併せ 馬なり
4F53.3 3F39.3 2F25.5 1F12.5
紫苑S1着。開幕週でイン前に付けてスローペースに落とす絶好の展開を自発的に作れたのは大きい。春先は折り合いに苦労する所があり、今回もそうそう出して行けないと思ったけど、ここまでの調整が上手く行ったのか休み明け・前哨戦にも関わらず積極的に出して来た。
引き続き走りに柔らかみが出ているのは好感。二週続けて手綱に遊びがあったのはこの馬の進歩要因としてとにかく大きい。最終は前に僚馬がいても少しハミを当てられただけで行儀よく控えられていたし、この気配なら無駄な消耗は招かず実力を出せるハズだし、前にも出せる。
93点
ムジカ
栗東 坂路 良 水曜日 併せ 馬なり
4F53.0 3F38.7 2F25.5 1F13.0
ローズS2着。道中は各馬が推したり、抑えたりになる中で手綱ブランブランで折り合って進める等、絶好の運び。直線はインを突いた分、追い遅れ気味の2着だったけど最後まで加速を続けており内容そのものは良好。この走りが出来るのなら秋華賞でも存在感は示せると思う。
相変わらず併せてからは良く競れており、気勢の良さは目立つ。ただ、ローズステークスの時の方が背中の使い方が柔らかく、後肢が入って来ていた。本数重ねて急いて来ているのか、ちょっとバラっと今回はしていたな。前回の方が良く見えた。
68点
リアアメリア
栗東 CW 良 水曜日 単 馬なり
5F69.2 4F52.4 3F37.9 1F11.8
ローズS1着。オークスに続いて全般、掛かったり慌てたりする事なくレースを進める事が出きた。メンタル的に大きく成長出来ているのが確認できたし、秋華賞も楽しみ。追って一気に伸びた事からも分かる通り、末脚のキレはまさに一級品。
引き続き物見はしているけど、前走はこれでぶっちぎったし今更問題に思う必要はない。追って沈む所を見せるなど、走りへの集中が出来ている分、ストライドも開いており前回よりさらに向上していると思う。デアリングタクトに真っ向勝負で挑めるのはこの馬だろう。
87点
デアリングタクト
栗東 坂路 良 水曜日 単 馬なり
4F54.7 3F39.4 2F25.6 1F12.7
オークス1着。馬群れで少しカリカリしていてスムーズさはもう一つと感じたけど、能力が高い分か、この程度の消耗でも脚がそこまで減っていなかったみたい。直線はギリまでタメて内が開いた所を一気に追って突き抜けてきた。桜花賞同様に馬が手前を替えて勝ちに行っており、ここでも人馬が助け合いながら素晴らしいファイトを見せた。
一週前にほぼ馬なりで5F65.4秒をCW大外回しで出しており、仕上がり面は万全に近いと思う。直線入ってグイーっと伸びていく気配もこの馬らしいね。最終も前にいた僚馬を意識して速度乗りしていたし、気配は良い部類だと思う。もう一気配高まりがある方が良いけど、オークス並みに動いている。一週前速め→終い軽めの臨戦課程はオークスと同じ。
89点
ウインマリリン
美浦 南W 良 水曜日 併せ 強め
5F67.4 4F52.2 3F38.2 1F11.8
オークス2着。道中見ててもさすがに折り合いはつくね。この距離はバッチリこなせていたと思う。各馬デアリングタクトを警戒して仕掛けの早い戦いになったけど、最内の先手を取っている分構えて消耗を抑える事が出来た。かなり粘って見せ場を作ったけど、勝馬が強かった。
併せなくても終いで一気に加速してくれていて、消耗なく直線に入れればこの動きなら十分面白いと思う。併せなくても走るなら押し切りに行きやすいと思うし、妥当デアリングタクトには最も近いと感じる。
94点
サンクテュエール
美浦 南芝 良 水曜日 併せ 馬なり
4F51.9 3F37.6 1F11.9
オークス13着。最外枠ゆえの大外・後方追走で恵まれない競馬になった。前有利の馬場状態であの位置では実力馬でもかなり厳しい。最後はこの馬なりに伸びたけど、馬場分もあって他馬も止まらなかった。積極策に活路を。
相変わらず追い切りは大して動いて見えないけど、藤沢流なのか緩い時計を消化して来ている分、フットワークの乱れが無くなって一完歩のまとまりは確りしてきた。これがあって初めて速い時計に対応できるワケだから、進歩だろう。後は本気で走らせた時に脚がついてくるか。
66点
ミヤマザクラ
栗東 坂路 良 水曜日 併せ 馬なり
4F51.8 3F37.4 2F24.6 1F12.5
オークス7着。一周通じてそれなりに噛んでいたな。最後の最後で止まった所を見ると、距離が長かったか、掛かった分の消耗分が響いたのかなと思う。直線は手応えを残して入って来ていたし、短縮なら。キレ味勝負にならない展開の方が強いと思う。
久しぶりの仕上げになるせいか、どうも掛かりそう。オークスでも掛かる所が出て終いが陰った所を見るとちょっとこの気配はと思ってしまう。フルゲートもどうか。
30点
アブレイズ
栗東 坂路 良 水曜日 併せ 馬なり
4F53.6 3F39.1 2F24.8 1F12.3
ローズS12着。とにかく掛かる馬なので、単騎でハナが切れるかどうか。追ってハミを取らないなどとにかく気性が難しい上に気ままな馬で、気分次第でどうとでもなってしまう。前走も4角で手応えが無かったし、どうか。奇跡的に折り合えば。
馬場の良い時間にやっているワリに動きが重く、そのクセ機嫌が悪そうなど、良く見える部分がない。これまで同様難しいレースをすると思うよ。単騎でハマれば。
3点
ウインマイティー
栗東 坂路 良 水曜日 併せ 馬なり
4F54.0 3F38.9 2F25.3 1F12.3
紫苑S6着。珍しく出遅れてしまい外枠で後方に。普段はダッシュ良く好位を取って自分から競馬を組み立てる分、位置取りを崩されたのは痛かった。あの展開で4角大外早仕掛けを強いられながらも坂で止まらず伸びて3着とそれほど差のない6着なら戦っている。
案外追い切りでは我慢が出来ておらず、息遣いも粗い。この気配で出てくると距離的にどうかな。普段落ち着いている馬だから2週続けてこの気配で走っているのはちょっと不安要素。
15点
クラヴァシュドール
栗東 CW 良 水曜日 単 馬なり
6F85.7 5F68.9 4F53.5 3F39.2 1F11.8
ローズS5着。外の先手で折り合って運べており、堅実な競馬をしてはいた。ただ、インが伸びた馬場状態だとあの回りだと力が抜けてないと中々勝てない。最後はこの馬なりに伸びていたけど、インを突いた上位勢を捉えられず。本番もやはり積極策に行くべきだろう。
リラックスした気配で回れていて折り合いは引き続き好気配。追ってからの反応も鋭さがあり、この大一番で上手く仕上がっている。崩れはしないと思う。
74点
ホウオウピースフル
美浦 南B 良 水曜日 単 馬なり
4F52.3 3F37.5 1F12.1
紫苑S13着。他馬を気にする所があり、ヘッドを上げてしまうのは何ともだけど、レースを見る限りそれで大きく消耗している感じはない。前走はスローを察してマクリ差しを仕掛ける攻撃的な競馬だったけど、体力を使い果たして坂で失速。13着でも能力的な悲観は要らない。
誰もいない時間の他馬が出にくいダートコースでやっている所を見ると、やはり他馬を気にはするんだろう。それでもヘッドが高いなど物見部分はやはりある。アタマの位置が高い分、ハミを取れておらず四肢だけになってるのはどうか。
46点
マジックキャッスル
美浦 南W 良 水曜日 併せ 馬なり
5F68.9 4F53.4 3F39.5 1F12.7
紫苑S4着。脚を発揮する馬で、序盤下げて行ったのが裏目に出た。4角でインにいた分、コース取りがシビアになり、他馬のブロックにも遭った分で抜けも遅れたし、多少主張した分のメンタルロスもあったと思う。坂で結構止まっていて、坂が終わってから伸びたな。多少気にするのかな。
追い切り駆けする馬だけど、ほぼフリーハンドでこの時計・動きなら上々。併せて自分から動ていて、扶助が入らなかった分、体もしなやかに使えており動きは好印象。力は十分出せる。直線で坂の無いコースなら更に前進も?
90点
クラヴェル
栗東 CW 良 水曜日 単 馬なり
4F54.2 3F39.8 1F12.6
三面川特別1着。ジリっぽい脚を長く使っての勝利。他のレースも決め脚と言うより、差し粘りの競馬で後方から鋭く来られると厳しいんじゃないかと思う。馬場が悪くなって他馬がキレを封じられる展開になれば或いは。
存外馬なりで駆けており、ストライドの開きも大きい。直線入っての完歩毎の伸びみたいなのは見られないけど、ヘッドの低伸・ストライドの連動は好感触。この馬なりに順調だと思う。
76点
フィオリキアリ
栗東 坂路 良 水曜日 単 馬なり
4F53.5 3F38.4 2F25.3 1F12.8
ローズS8着。直線で前が壁になりブレーキして減速したのは痛かった。再加速した時の速度乗りがもう一つで一息で行けていればもう少しやれたかも思う。
坂の最後で馬がヤメるなど詰めの甘さは出たけど、前回と違って単走の分かなと思う。200m過ぎでのフットワークの力感は結構感じたし、前脚もスラっと伸びていた。まずまずの部類と感じる。
60点
ミスニューヨーク
栗東 坂路 良 水曜日 単 馬なり
4F55.4 3F40.1 2F25.9 1F12.5
紫苑S5着。先手を奪ってロスなく運べており、力は十分発揮できる内容だった。直線もう少しスムーズに開いていればと言うのはあるけど、あれくらいのシブ味はどの馬も被って競馬をしている。能力的にここではどうかな。
4F55.5秒を抑えられながらの最終。一週前もそうだけど、抑える事に重点を置いており、レースでは出ていないけど掛かる馬にみられる調整方法。その意味で言えばあまりケンカにはなっていないしイメージ通りだと思う。
53点
レイパパレ
栗東 坂路 良 水曜日 単 強め
4F54.1 3F39.0 2F25.7 1F12.6
伊魚川特別1着。ここまで3連勝で苦戦する事なく来ており、良い意味で未知数。殆どムチを使わない完封勝利でメイチで追えば牝馬重賞でも通用するハズ。いきなり飛び越えてのG1はどうかかもしれないけど、華奢な馬なだけに成長分があると面白みが出るハズ。
結構追ってこの時計では遅いけど、乗っている人が結構な巨漢で致し方ないと思えるところがある。時計自体は予定よりコンマ1秒遅れじゃないかな。鞍上の重さを差し引いたらそこそこ走っているのかな。重心の沈みは深いよ。
64点